自分が死んだ後の遺産をどうするのか心配する方は多いと思いますが、現在ではその手前の問題も考えておく必要があります。特に寿命が伸びた事によって、いわゆる認知症になって判断力が失われてしまうリスクは見過ごせません。自分の生活を維持するために貯めておいたお金でも、使う判断力がなければその後どうなってしまうのかとても心配です。もし自分が認知症になってしまった場合に、財産をきちんと管理するための制度として家族信託と成年後見制度があります。どちらも似たように思えますが、成年後見制度が実際に判断能力が失われた後にしか使えない事や後見人には弁護士や司法書士がなるのに対して、家族信託は自分が元気でも使える事や家族なら誰でも指名出来るなどかなり柔軟な仕組みです。